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2009年4月

2009年4月15日 (水)

夜明けの鴨セイロ

あちこちで雀が鳴いています。ちょいと痛む膝をかばいながら家路をたどってます。巣鴨の駅前に富士そばがあって、なぜか明け方にそこの鴨セイロが食べたくなります。昼でも夜でもだめで、なぜか明け方。疲れた体、特に胃に優しいからなのでしょう。富士そばはいつも演歌がかかっていて、鴨セイロをすすりながら聴いていると、何とはなしに人生ってものを考えさせられます。まあ、人生も恋路も、紆余曲折ってことでしょうか。夜明けと鴨セイロと演歌、一度味わってみてください。

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2009年4月 4日 (土)

自転車

昨夜、自転車を盗まれた。会社の非常階段下に鍵をかけて置いておいた。どう見ても刹那的な犯行ではないらしい。周辺の公園を探し回ったものの見つからない。まあ、そいつはいずれにしろその日の糧に困った人なんだろうから、自転車を売って食べ物をゲットしていることだろう。そう考えることにした。

池袋の桜は今が見頃。捜査の途中で妖しく美しい夜桜を見ることができた。桜の木の下には死体が埋まっていると書いたのは梶井基次郎。だが桜の根元を見ると、花見と称してただただ酔いたいだけの酔客がたむろしている。こいつはあまりいただけない風景。なかには一生懸命隣の女の子を口説いているヤツがいた。どう見てもダメなんだけど、ダメ男の一念はなかなかしぶとく、かなりしぶとく口説いている。そこで一句。

桜花 酔い花 仇花 散る雄花

ダメ男の玉砕シーンを詠んでみた。

それにしても、僕の自転車は、いったい何に化けたんだろう。

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2009年4月 2日 (木)

1989年4月1日

 この1月で僕は44歳になった。会社に入ったのが1987年。ちょうど人生の半分をこの会社で過ごしたことになる。そして20年前の昨日、僕はプレイドライブ編集部に配属になった。途中で1年半離れていたとはいえ、それもラリースピリットというWRC誌を作っていたので、この20年間、モータースポーツの世界に身をおいてきた。

 一言で言ってしまえば「紆余曲折あった」。20年という歳月は、長すぎるかとも思うし、まだまだという気もする。人生の途中でそれまでの総括をするなんて、早すぎるだろう。この20年間、自分が何をしてきたのかなんて考え込んでしまったら、きっと先には進めないんだろう。僕は哲学者ではないし、人生の意味なんてものを考え始めたら、それこそ一生かかったって答えなんて出ないだろう。20年という長さを、どう測っていいのかさえ持て余している。だからって、考えなくていいというものでもないだろうから、まあ、それはボチボチ考えていくことにしよう。

 この20年で得たものって何だろう……。まず家族。仕事柄土日はほとんどつぶれ、家で飯を食うことさえ稀な日々のなかで、ずっと支えてくれてきた妻に感謝しなければいけないな。そして仲間。たくさんできたような気がする。励まされたり、助けられたり……おかげで今日の僕があるわけだ。
 なんだかこうして20年間で得たものを文字にしてしまうと、いたって当たり前のことを羅列しているような感じになる。しかしながら、やっぱりこれも当たり前なんだけど、得たものはお金なんかじゃなくて『人』なんだなって思う。『人』が僕の財産なんだな。
 その一方で、きれいに生きるなんて、お釈迦様ではないので、ちょいと僕には難しい。知らず知らずのうちに傷つけたり、あきれさせたり、怒らせたりしたこともあったはず。そして離れていった人もきっといる。そうした人たちにはただただ「申し訳ない」と頭を下げるばかりだ。悔やんでも取り戻せないものも、実はたくさんあるはずなんだな。

 吉田拓郎の『今日までそして明日から』ではないけれど、明日からもこうして生きていくんだろう。でもどこでどう変わってしまうかわからないまま、生きていくんだろう。そう、変わっていきたいと思う。それは現在の自己を否定するのではなく、いい風に変わっていきたい。そして気がついたら、きっと出家しているんだろうな。

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